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副業ができる“宅建士”の資格って?
宅建士とは「宅地建物取引士」の略で、宅地建物取引業法に基づき定められている、不動産取引に関する国家資格です。
宅建士の資格は合格率が15~17%ほどと難易度が高く、学習期間は最短でも3ヶ月から半年ほどは必要です。ただ、独学で合格することも不可能ではありません。
時間がない中で効率的に学習を進めたい場合は、ユーキャンなどの講座を受講するのがおすすめです。
宅建士の資格を取得することで、不動産会社や建築会社、金融機関などでの業務に役立ったり、転職や就職でも有利になる場合があります。
特に不動産業では1つの事務所で業務に従事する者の5人に1人は専任の宅建士を置くことが義務付けられており、法令上の制限や取引条件等の重要事項の説明などは宅建士にしかできない仕事などもあります。
宅建士の資格を活かした副業は何がおすすめ?
「学生時代に取得した宅建士の取得を活かした副業をしたい」「これから宅建士の資格を取得して副業を始めたい」など、宅建士の資格を活かして副業を始めたいという人は多いです。
宅建士の資格を活かした副業でおすすめなのが、不動産会社でのアルバイトです。
先程もご説明したように、不動産会社の業務は宅建士の資格を持っていないとできない仕事があり、資格を持っていればアルバイトでも重宝されます。また、不動産会社が忙しくなるのは土日なので、土日が休みの会社員の副業に特におすすめです。
アルバイトの宅建士の業務内容は、お客様への重要事項説明や契約書の作成、営業補助、その他一般事務などで、時給は1,200~1,500円が相場で、高い場合は1,600円程の案件もあります。
副業を始めるために宅建士の資格を取得するのはアリ?
宅建士の仕事は会社員の副業におすすめと記載しましたが、副業のために宅建士の資格を取得するのは実際どうなのでしょうか?
アルバイトの条件を見てみると、時給1,200円~1,500円と一般的な事務と変わらないので、宅建士の資格があるからといって高額な時給で副業ができるというわけではありません。
また、宅建士の合格率は15%~17%と難易度が高いことを考慮すると、副業で働くためだけに資格を取得するのはあまり得策とは言えません。
「不動産会社の社員としてステップアップしたい」「ゆくゆくは自分で不動産業を開業したい」という目的があった上で資格を取得するのは良いと思いますが、副業をしたいから宅建士の資格を取得したいという場合はあまりおすすめしません。
宅建士の副業で開業することは可能?
宅建士の資格を活かした副業で、アルバイトではなく自分で開業することは可能なのでしょうか?
結論から言うと、副業で不動産業を開業して稼ぐことは難しいです。
宅建士の資格と宅地建物取引業免許があれば独立開業が可能なのですが、その他にも、保証協会への加入など必要な手続きがいくつもあり、開業に必要な資金は最低でも300万円程必要と言われています。副業のビジネスで開業資金を300万円もかけるのは得策ではありません。
また、専業で開業する場合でも、安定して生活していけるだけの収入を稼ぐことは難しいので、副業の場合は相当困難であると言えます。
宅建士以外に副業におすすめの資格
ここでは、宅建士の副業について、資格の説明やおすすめの副業についてご紹介しましたが、宅建士よりも取得しやすく副業でも開業できるおすすめの資格があります。
それは、“仲人士”の資格です。仲人士とは、結婚を希望する男女をマッチングして成婚に導くお仕事で、日本仲人協会が商標登録を受けている信頼性の高い資格です。
仲人士はパソコン1台あれば自宅で始めることができ、開業に必要な資金は3万円と低額です。平日の夜や土日のみの働き方も可能なので会社員の副業にもおすすめで、実際に会社員をしながら副業で仲人士として活躍されている方も多くいらっしゃいます。
宅建士の副業のようにアルバイトではないので、自分の取り組み方次第で収入をアップしていくことが可能です。
仲人士の資格については次の記事で詳しく説明していますので、興味のある方はあわせてチェックしてみてください。