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ステップ1:副業を始める前に会社の就業規則を調べる
厚労省のモデル就業規則でも副業の制限が設けられているように、副業が解禁されたからといっても、会社の就業規則に下記のような制約が設けられている場合が多いです。
- ・利益を害する場合
- ・秘密が漏洩する場合
- ・会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
まずは、これらの制約を守れる副業を選択する必要があります。
例えば、運送業で働いていて副業でも運送業をすると、NGになることが多いようです。
様々な解釈がありますので、行う副業を決めたら会社に相談することをおすすめします。
ステップ2:ご自身のライフスタイルから、どの時間を副業にするか考える
副業ができる時間は、1週間にどのくらいか確認してみましょう。
平日でも1,2時間の副業ならできる方もいれば、平日の副業は無理で週末だけという方もいらっしゃいます。
また、季節によって忙しさが変化する場合は、最も忙しい時期でも副業の時間が確保できるか確認しましょう。
副業で順調に稼いでいたら本業が忙しくなり、連絡が疎かになってしまい顧客の信頼を失った。本業・副業の枠組みに関係なく顧客からの信頼は得るのが難しく、失うときはあっという間です。
副業に費やす時間は、十分すぎるほどの余裕を持って決めるようにしましょう。
在宅で副業をしたいのなら、ネット環境・部屋の状態を確認
「事務所を借りると費用がかかるから、まずは在宅で副業を開始したい」と考えている方は多いのですが、チェックすべき項目がいくつかあります。
まずはネット環境です。
顧客とのオンライン会議やメールのやり取りを考えると、光回線で十分なスピードが出ていることを確認する必要があります。
スマホやポケットWi-Fiなどの場合、通信制限をかけられてしまうと、やり取りに不都合が発生してしまいます。最初はスマホのデザリングやポケットWi-Fiでも良いかもしれませんが、できるだけ固定の光回線を準備するようにしましょう。
また、オンライン会議をすることを考えると、生活感が背景に入らないような環境を準備しておいた方が無難です。
ステップ3:就業規則とライフスタイルに合った副業を探す
条件が決まったら、副業を探しましょう。
副業のランキングなどをみて、種類や実態、意外な業種などを探してみるのもおすすめです。
ただし、ユニークな副業は稼ぐのに少し難しい可能性がありますので、ご注意ください。
会社員おすすめの副業
まず大切なポイントは初期投資があまり多くかからない、時間を調整できる副業を選ぶことです。
会社員おすすめの副業として、婚活カウンセラーがあります。
在宅かつ短時間で効率よく稼げ、時間調整も楽にできるからです。
また、写真販売もスマホを使うことで初期投資を抑えることができますので、おすすめの副業です。
地味に儲かる
会社員なら地味に儲かる副業を選ぶことをおすすめします。YouTuberなど派手に稼げる副業もありますが、本業に支障が出てしまう可能性があるからです。
おすすめしない副業
転売は方法を間違えてしまうと、在庫による損失や社会的信頼を失う可能性があるため、副業初心者向けではありません。しかし、十分な指導と準備ができるのであれば初心者でも可能といえます。
初心者向けの副業でもあるシール貼りなどの内職は、副業に慣れるという意味ではおすすめできますが、稼げるかというと難しいです。内職は納品に車が必要になるケースも多いので、赤字になることも考えられます。
ステップ4:初期投資を計算する
副業が決まったら、どのくらいの初期投資が必要になるか計算しましょう。
また、初期投資を回収するために、どのくらいの期間が必要になるのか。撤退する目安となる売上も計算しておくようにしましょう。
オンラインがメインならスマホだけでは大変
選んだ副業がオンラインですることが多いのなら、パソコンやタブレットの購入を考えましょう。
また、次のステップである帳簿をつけることを考えても、スマホだけでは売上の分析結果を見るのが大変です。
ステップ5:帳簿をつける方法を確認する(確定申告の準備)
サラリーマンで副業による利益が年間20万円以下なら、税務署に出す確定申告は不要ですが、数円でも副業による所得があるのなら、市区町村に出す住民税の確定申告をする必要があります。
副業であっても、しっかりと帳簿をつけることが非常に重要なのです。
最初はExcelなどで処理する方法がありますが、後々のことを考えると、会計ソフトを導入しておいた方が無難です。
初心者にありがちなミス
経理の経験や簿記の資格をお持ちでないと、どの勘定科目で処理するのか、わからないかと思います。
わからないから、利益が年間20万円以下だからといって、適当に処理してしまうと追徴課税の可能性が出てきますので、ご注意ください。
経理未経験でも使える会計ソフトの使用を検討しましょう。
ステップ6:安全に稼ぐために取引先を確保する
副業でも法人・団体向けと個人向けに分けられます。
法人・団体向けの副業であれば、取引先を確保してから、始めた方が失敗のリスクが低くなります。
個人向けであっても、友人や知人に声をかけて、顧客になりそうな方を集めておく方が成功しやすいです。
ステップ7:必要な備品を購入するなどの準備をする
副業を始めるにあたって、必要な備品を購入しましょう。副業に必要なものはすべて経費(10万円以上は償却資産)となりますので、購入する際は、必ず請求書や領収書を残し適切な経理処理をすることが大切です。
ステップ8:実際に副業を始めてみる
副業を始めたいと思っていても、実際に副業をするとなるとハードルが高いのも事実です。成功するか失敗するかは、実際にやってみなければわかりませんが、行動しなければ成功する(副業で収入を得る)ことはできません。
勇気を出して、挑戦しましょう。
実際の働き方は、こちらをご覧ください。副業前に要チェック!働き方の重要ポイント
ステップ9:副業を継続するか判断する
副業の種類にもよりますが、初めてから6か月程度過ぎたら、副業の継続、拡大、撤退を冷静になって考えましょう。
損失回避の心理に注意
FXや株式投資をされた方ならご存知かと思いますが、「収益よりも損失に敏感に反応し、収益が出ている場合は損失回避的に行動しやすく、損失が出ているときは取り戻そうとしてより大きなリスクを取ってしまう」という人の心理があります。
副業の売上が少ないとき、撤退する判断よりも更なる投資をしてしまう方向に行きやすいのでご注意ください。
本業を超える収益があがることも
副業が上手くいって、本業の給与よりも多くなることもあります。
短期的に上手くいっているだけというケースもありますので、会社を辞めて副業を本業にするという判断は慎重にするようにしましょう。
まとめ
会社員向けの副業の始め方について、お伝えしました。
利益が上がり、本業とトラブルのない副業をするためにも、ぜひステップごとに進めてみてください。