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データ入力の仕事内容
データ入力と呼ばれるお仕事の業務内容は、大きく分けると、書類のデータ入力、動画・音声などの文字起こし(テープ起こし)、データ収集の3つです。
書類のデータ入力
書類のデータ入力は、主に手書きの書類や紙ベースの資料の内容を、WordやExcelのデータに起こす仕事です。基本的には書かれてある文字をそのまま打ち込むだけなので、ある程度のタイピングスキルと最低限の国語の知識があれば問題なくこなせます。
文字起こし(テープ起こし)
動画や音声の文字起こしは、一見誰でもできそうに思いますが、実は結構難しいお仕事なのです。
音声を聞きながら文字を入力していくのですが、まず頭の中で正しい漢字に変換しながら入力する必要があります。さらに、文章を聞いたまま入力するのではなく、余計な言葉を省いて整理しながら文字にしていかなければなりません。
本の朗読のようなきれいな文章なら良いのですが、ほとんどの場合、話し手のクセによって「あのー」「えーっと」などの余計な言葉が入っていたり、主語や述語などの語順がめちゃくちゃになっていたりします。
このような音声を整理しながら入力していくとなると、かなり高度な技術と日本語力が求められます。
文字起こしのベテランでも音声1時間分を起こすのに1日かかり、初心者の場合は1時間分を起こすのに1週間かかることもあるようです。
データ収集
データ収集とは、指定された情報をインターネットなどで調べて入力していく作業です。収集するデータの内容にもよりますが、1つ1つ調べながらの作業になるため、普通のデータ入力よりも手間がかかります。
データ入力の仕事の受注方法
では、このようなデータ入力の仕事はどうすれば受注できるのでしょうか。データ入力の仕事と言えばアルバイトサイトが思い浮かぶかもしれませんが、それ以外にも受注ルートがいくつかあります。
アルバイトサイト
初心者の場合は、まずはアルバイトでデータ入力を始めてみるのがおすすめです。アルバイトサイトの場合、勤務形態は出勤・在宅の両方あり、それぞれにメリット・デメリットがあります。
出勤の場合は給料が時給の場合があります。時給だとタイピングの技術があまりなくても働いいた時間分だけ報酬がもらえるので、初心者の方も効率的に稼ぐことができます。ただ、週の勤務日数や勤務時間も決まっており、自由度が低いため、本業の合間の副業としては少し難しいかもしれません。
一方、在宅ワークの場合は出来高制のところがほとんどで、自分のペースで自由に仕事ができるのが魅力です。その反面、1つの案件に時間がかかってしまうと、時給換算したときに500円以下になってしまうといった場合もあります。
いずれにしても、未経験者OKのところがほとんどなので、仕事内容自体はそれほど難しくない場合が多いのではないでしょうか。
また、アルバイトサイトの場合、在宅ワークだとしても一度直接会社に行って面接を受ける必要があるため、仕事を始めるまでに少し時間がかかることがデメリットと言えます。
在宅ワークのマッチングサイト
次に、最近増えている在宅ワークのマッチングサイトです。有名どころで言うと、クラウドワークスやココナラなどです。
マッチングサイト仕組みは、依頼主が前払い(仮払い)で仕事を依頼し、その仕事が完了したときに報酬が支払われるというものが主流で、仲介手数料はだいたい10%~25%の間です。
具体的な仕事の受注方法は、依頼主が募集している案件に応募するか、自分でサービスを掲載(出品)して依頼を待つかの2パターンです。
依頼主が募集している場合は、たいてい応募者が複数いるため、応募しても必ず受注できるとは限りません。また、サービスを掲載して依頼を待つ場合でも、競合はたくさんいるため掲載してすぐに依頼が来るとは限りません。
マッチングサイトの場合は、たくさんのワーカーの中から受注を勝ち取る必要があるため、ある程度のスキルが求められます。そのため、初心者や未経験者にはあまり向きません。
反対に、ある程度スキルがある人にとっては、アルバイトよりもマッチングサイトの方が効率的に稼ぐことができます。なぜなら、金額設定が自分でできるため、高単価で仕事を受けることができるからです。
例えば、急ぎで対応してほしい依頼主がいた場合、ある程度金額が高くなったとしても速く対応してもらえるサービスを選ぶと思います。スキルに自信がある場合は、このように同じ仕事でも高単価で受注することが可能になります。
個人で受注する
3つ目が、伝手や人脈を使うなどして自分で仕事を受注する方法です。この場合、マッチングサイトのように手数料がかからないため、売上金額はすべて自分の報酬になる点がメリットです。
しかし、マッチングサイトを通した場合に比べて、金銭面や契約面でのトラブルが発生しやすいという問題点もあります。
データ入力のアルバイト・副業の報酬
データ入力の仕事は、記事作成などの他の在宅ワークと比べて単価が低く、副業でがっつり20万、30万円と稼ぐのは少し難しいかもしれません。
また、アルバイトサイト、在宅ワークマッチングサイト、個人で受注の3つの受注方法をご紹介しましたが、受注方法によって報酬は変わってきます。それぞれ1ヶ月どのくらい稼げるのかを見ていきましょう。
アルバイトサイト
在宅ワークのアルバイトサイトの場合を見てみましょう。在宅ワークのデータ入力の仕事は、サイトに必要情報を入力するような簡単な仕事が多い傾向にあります。
アルバイトサイトTのイベント情報の入力の場合、1件の単価が25~30円で、作業時間は1件約2分程度とあります。仮に1件の単価を30円として時給に換算すると、1時間に入力できる件数は30件なので、時給にすると900円となります。
一方、時給の案件ではエクセルへのデータ入力で時給1,050円と、出来高制の案件よりも少し高めになっています。
いずれにしても、時給は900円~1,000円程度が相場と言えるのではないでしょうか。土日のみの副業の場合だと、1日5時間ずつ仕事をすれば月4万円稼ぐことができます。
マッチングサイト
マッチングサイトのココナラの場合を見てみましょう。データ入力のカテゴリで調べてみると、書類や画像の文字起こし、動画や音声などのテープ起こしなど、いろいろなサービスが出品されています。では、それぞれのサービスについて、月にどのくらい稼げるのかを見ていきます。
書類や画像の文字起こし
1,000~2,500文字で500円のサービスを出品しているユーザーが多いようです。この金額設定は、自分の作業スピードを考慮して時給換算した時に割に合うように設定されているのだと思います。
普通は1時間にどのくらいの文字数が打てるかということですが、ワープロ検定の試験を見てみると分かりやすいと思います。1級の基準が10分間に700文字以上なので、1時間2,100文字以上打てればかなり実力があると言えます。
仮に1,000文字500円で仕事を受けたとしましょう。1件にかかる時間は14~15分なので、1時間に受けられる案件は4件で、売上は2,000円となります。そこから手数料25%が引かれるので時給に換算すると1,500円となります。
土日のみの副業の場合、1日5時間ずつ仕事をした場合、月6万円程度稼ぐことができます。
動画や音声のテープ起こし
30~60分の動画や音声に対し、4,000円~10,000円で料金が設定されています。動画や音声などの文字起こしの場合、慣れている人で1日かかるようなので、日給1万円というところでしょうか。
土日のみの副業で仕事を受けた場合、月に8万円程度稼げる計算になります。
ただ、マッチングサイトの場合に注意したいのが、継続的に仕事が入ってくる保証がないということです。実際に私もココナラで副業をしていますが、仕事がある月もあればあまりない月もあるので、収入は2万円~5万円と幅があります。
データ入力の他におすすめのアルバイト・副業
以上のことからも分かる通り、副業でデータ入力の仕事をする場合、時給がそれほど高くないため、月に稼げる金額は4~5万円程度になります。
ここまで読んで、「思ったよりも大変そう…」「もっと効率的に稼ぎたい」と思った方もいるのではないでしょうか。
次の記事で、稼ぎたい収入やライフスタイルに合わせておすすめの副業をご紹介しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は副業に人気のデータ入力についてご紹介しました。
データ入力は単純な仕事に見えて、しっかり稼ぐには高度な技術が必要です。その分、長くやっていけばスキルが上がり、安定して稼ぐことも可能です。
また、ただの文字入力だけではなく、動画や音声の文字起こしにもチャレンジしていくと、楽しさややりがいを感じることもできます。
細かい作業が好きな方、タイピングや日本語が好きな方にはぴったりの副業なので、ぜひチャレンジしてみてください。